ニート、ニートって、うぜーよ！ - 裏社会学的作法Blog　Hatena版

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　以前に、CBSの看板キャスターがコメントで虚偽の論をしたことに伴って、怒った視聴者がブログでインタラクティブな情報交換を重ねて、それが大きな世論となり、終には看板キャスターは番組を降板するはめになった。こんな話を聞くとさ、いやー、ブログの力も大したもんだと感服しなくもないが、だが一方で以前ならば個人発、世界へ向けて情報を発信するなんてありえなかった野郎どもが、不意に裏拳を入れるたくなるような、屑の情報を垂れ流しにしているのは大罪に値するね。けれど以外に功罪もあるもので他人の生き恥に触れて自己の襟を正す機会にもなるし、おまけに、したり顔で生産している屑ブログを読むことは、日本人の赤面するくらいの民度の低さを把握でき、その阿呆な奴らは、おいらの反面教師として機能してくれている。
　
　

　
　そうなのだが、それでも新聞などの時事をキャッチアップしながら流行に乗じて、マスメディアの論調をそっくりそのまま鵜呑みにして、「どんなもんだい」だなんてね自信満々の笑み。あのー新聞は嘘つきですよ、とか何とか助言しようものなら、新聞の書くことに嘘があるもんか！ってね、新聞を公平な知の伝道者だと疑う由もないのでありました。また、この種のブログの中には新聞記事をそのまま、コピペして、はいできあがりの阿呆が少なからずいて、この方々の、はいクリック、クリックでコピペ、コピペの作業において知的生産という作業はどこに見受けられるのだろうか。コピペのあなたは人間ではなくメカでもよろしい！亡霊となって時代から取り残されている、かのK.マルクスも白痴のようなあなたに涙して、マニュファクチャからの解放！プロレタリア革命！だと、けなげだけれども全くの徒労をしているあなた説得する、かもね。君に送る言葉。おのれのコピペ見るくらいなら、直接、ニュースサイトにいくよ！！
　まー、ニュース系ブログは惨憺たる情況で、最近騒がれているニュースを新聞社のサイトからぱくってきて、新聞は正しいのだ！というシロアリに駆逐され今にも倒れそうな支柱に、寄り添っているのは端的に哀れみしか湧いてこんな。おいら、最近、ちまたでそれはもう社会悪の如く叫ばれている「ニート」を検索エンジンに調べてみらところ、ある、ある、吐き気を催すくらいの膨大なニートに憤慨する投稿。どのブログの投稿を見てもマスコミに洗脳された論旨の羅列。中にはニートが日本を滅ぼす諸悪の根源だと、鼻息荒くして強迫観念が恐怖に変わっていて、あちらの世界に足を踏み入れようとしている、お馬鹿も見受けられました。

　目を覚ませ！Come Back〜・・もともと「ニート」なんてことが云われだしたのは、2004年の９月辺りからで、つまりは、ほんの一年前にはニート？ならじゃらほい？状態だったわけよ。諸悪の根源はニートではなく、その言説を広めるきっかけをつくった、東大社会科学研の玄田有史と独立行政法人労働政策研究の小杉礼子である。この３流有識者が国会を介して、就労、勉強、アルバイトもしない人々を「ニート」として言説化して、そして、マスコミがこぞってニートは社会からの脱落者の如く報じた。果たして「ニート」は時の言葉となり、膨大な数の阿呆なブログでマスコミの論調を思慮無く、たらたらと書き綴って、えせ聖職者の陶酔に耽る奴らが創出されることになったわけ。一端、阿呆な類型わけでニートを言説化したことで、その言説化されたものは、ある意味あいを派生させ、その時代や社会での諸規則を表すものとなり、人々の判断の拘束性を含むようになる。そうしてニートという言説は、そのあいまいな定義づけから、それまでの引きこもりや登校拒否児童、失職者、フリーター、ホームレスあるいは社会の潮流には流されない個性も、一緒くたに「ニート」であると一瞥し修正されるべき対象というレッテルを貼る装置へと変貌を遂げるようになる。また、アンポンタンなブログで騒ぎ立てることで言説は再生産され続けている。

　おいおいおい！何がニートだよ。人工的に創られた社会問題をカラッポの頭で大真面目に語る。ほんの１年前までは、ニート、何？？だったのは、百億光年先の銀河系に置いてきたか？あんたら政府やマスコミの情報操作に惨めなほど無邪気で無頓着ではありません？政府はニートへの就労を促すプログラムのために予算を組むようですが、そんなもの思いやりだなんて勘違いされてはなりませんよ。政府は自身の維持のために、税収の減少や年金制度の崩壊といった事態を回避したいためだけなんだから。様々な情報を取得できる、おいら達は可能性としては、多様なライフスタイルの地平が開かれているわけ。一見、肥大化している資本主義的価値だけれども、それに同調するか否かは個人の判断に委ねられるべきでしょう。一つ云えることは資本主義的価値のみが正しきものではないのだということ、ね。

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