聖なるガンマニア

 なんか、テーマが「表」っぽくなっていることに気がつき、軌道修正しよう。
 あのよ、よく事件でさ「通行人の主婦がエアーガンで狙われるなんて」結構ニュースに取り上げられるよなー。世の中にはガンマニアという種族がいてな、一番心を痛めているのは彼らなわけ。ガンマニア度が深ければ深いほど、そのガンマニアの倫理の意識は強くなるわけ。

 これマジだかんね。おいら様々なものにハマッテきたのだが、その中に一つにエアーソフトガンというのだがな性格には。ガンにガスを注入してそのガスの噴出する勢いで直径6ミリのBB弾を発射する。一般にハンドガンと云われるものは。最初にエアーガンにはまるとやっぱりいろんな物を撃ちたくなるわけ。そんでもってサバイバルゲームなんてな、おいらは、山口の城下町に育ったので、周りは山だらけでいくらでもサバイバルゲームできる場所があり、学校が休みの日には友達がうちに集まって山へと出掛けていくわけ。

 最初はゴーグルなんてものも付けないでただ撃ちたいという気持ちだけね。これが、例えば、眼球近くに弾が当たったりすると、こりゃ危ないということで皆、ゴーグル着用せよ!というお達しがでる。

 エアーガンで遊んでいて弾が眼球にあたり失明する事故や、後は先に触れた報道がされるような無差別乱射みたいなことがあると、政府の圧力がかかりメーカーは自主規制するようになるわけ。これをマニアは自分達の趣味の世界が侵されるということで苦虫を噛む思いなのさー。彼らこそ自分達でルールをつくり倫理的に人の眼に触れぬように遊んでいるのを、素人の事故や事件でメーカーが自主規制するといろんな意味でのモデルガンとしての質が落ちていくのな。

 BB弾でも軽いものからやや重めのものまであり、やっぱ重いBB弾があたると痛いし危険ということで、軽いものを使う。さらにBB弾がプラスティックだからそれを自然にばら撒くと分解されないまま自然の中に残る。だからわざわざ、微生物によって分解されるBB弾をつかったとかしてるわけね。

 だいたいさ、メーカーの規制で今、ガンから発射される初速が0.8とか0.9とかって聞いたけど、そんなものおいら達が遊んでいたころと比べると、おこちゃま用みたいなものなわけ。ああ、初速ってのは、弾を発射させて一秒に飛ぶ距離な。おいらが遊んでいた頃からメーカーの自主規制が強くなりはじめて、それでも初速は1.6ぐらいあったと思うぜ。

 これでも俺の仲間の中では信じられない規制行為だったわけ。要は初速が遅くなればなるほど、弾の威力がなくなるのだからサバイバルゲームをやっても遠くの敵を倒せない。届かないんだもん。

 今のエアガンで狙い撃ちされても衣服の上からあたったら、あたったことも気がつかないパワーだろうな。それでもあんなにニュースでエアーガンが危険みたく報道されるのは可哀想だな。おいら達の頃はまだ、恐ろしいパワーのものとか普通に販売されてたからね。MGCの初代のベレッタ93Rなんて、ジュースのアルミ缶を撃つでしょ、BB弾の小さな穴があくなんてものでなくて、アルミ缶が爆発してたからね。それからウィルディスーパーマグナム31ってのがありチャールズ・ブロンソンがそれを使う映画あるんだけど、そんなことどうでもいいよね、ごめん、これはねエアーガンだった。スライドを引くことで空気を取り込み圧縮して、トリガーを引くことで一気に空気を解放して弾を飛ばす。だから一回撃つごとにガンのスライドを引かなくてはならないのだけど、こいつの飛距離はすごかったよ。普通に水平に向けて撃って70,80メートルは飛んでたね。

 あのね、エアーガンの歴史の中で一番大きなショックというか、技術革新はMGCがガスガンでブローバックを実現させたことなわけ。グロッグ17が最初だな。それ以前にもブローバックするものはあったのだが、おもちゃレベルね。ほんと、最初にグロッグのブローバックが眼にとまらない速さでするのを観て感動したね。すげーーーー!と思った。あっ、ブローバックっていうのは、ハンドガンでもリボルバーって判るよな、あれじゃないもの、オートマティックって云うのだが、実銃は弾丸を発射させた勢いでスライド(ガンの上部)が後退して、それでやっきょうを排出しおまけにハンマーも次にトリガーを引けば弾丸を発射できる状態にしてくれるわけな。

 昔のガスガンはブローバックしないのが当たり前であったし、あと思いっきりプラスティックなわけ。実銃はいろんな素材の金属でつくられている、ちなみにグロッグのすごいところは、あれは実銃もプラスティックってとこなんだよな。まあいいや、おいらの頃のエアーガンは軽くて重厚さがまったくない。素材がABSプラスティックでつくられてたから。けれど第二のショックが起こる。それはヘビーウェイトという素材が使われるようになるわけ。これはプラスティックに金属粉を混ぜて生成されたものなのだが、ほんと金属の重厚感といい、触れた時の冷たい感触は、当時ガキンチョだった、おいらの模造というガンへの不満を一気に払拭してくれたね。

 だけど、もっと大昔にはモデルガンも実際の金属で作られていたんだからな。そりゃー、改造して実弾を撃とうと思う奴がでてくるわなー。そういう経緯があり、モデルガンの素材もプラスティックへと変わることになる。ほんと、ガンマニアは今、政府は一言目には規制緩和なんて云っているが、がんじがらめの規制の中で至極倫理的且つ密かに生息している、仙人、いや聖人なのである。おわり

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