自己言及

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 自己言及という訳がいけないのでしょうか。ルーマンさんがシステムの閉鎖性を主張されたことを不適当に理解されているからでしょうか。最近、自己言及の概念を批判的に用いる場面に出くわします。批判的な主張における自己言及の思考メカニズムをどなたか説明していただけないでしょうか。

 

 それから掲示板でご批判にお答えしたのですが、どうも「区別」の反対は「同じ」だとお考えの方が少なからずいらっしゃるようで、これも既に述べたことですが、「同じ」と「区別」を関連させて考えないほうがよいようで、「みな同じ」という言説も、みな同じと区別しているに過ぎないわけであります。

 「変わる」とか「変わらない」とか云う事象を一面でしか捉えない思考法は、ホワイトブラザフッドの典型的なものでありまして、自己言及というのは、そうではなく物事をシステムの連鎖の過程として捉える点に、それまでの原因−結果図式のような、単純な思考法を乗り越えようとする試みなんだと、注意されてもいいのではないかと思われます。

 そうでないと単純な思考ですが、終わりの無い泥沼の状況に巻き込まれる危険性がある。ホワイトブラザフッド達が懸命に血眼になって「真理」探ししているように。明けぬ夜は無いといいますが、真理さがしの夜は決して明けることがない虚しい所業なのでございます。真理は頓挫し挫折しなければならない。現に私が真理さがしの夜は明けることがない、という真理を提示しているパラドクスがございます。その真理は失敗に終わり真理ならずして、システムの自己言及へと貢献すればいい。ただ、それだけ、それだけなのでございます。

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