ルーマンの理論を学ぶために、最初に読むものは?

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 かりに、ルーマンの理論を学ぼうと決心した知の冒険者がいたとする。彼が陥ってしまう決定的な過ちは、『社会システム理論(上)(下)』N.ルーマン恒星社厚生閣を最初に購入して読み始めることである。

社会システム理論はルーマンの最初の大著であり、もちろん、ルーマンの理論を学ぶには、読まなければならないのであるが、初学徒が読むには、あまりにも難解であり、読み通せるだけの強靭な忍耐力があり読了できたとしても、まずチンプンカンプンに違いない。絶対である。保証する。間違いない。

 私はずばりその過ちを犯してしまったのである。最初に本著を購入し、実に読み通すのに3年の月日がかかった。そして、判ったことは、ルーマンの理論は判らないということが判った。3年で得たことはそれだけである。他に強いてあげるとすると、暗号を読み解くような作業でもって、忍耐力が向上したぐらいであろうか。
 
 馬場氏はルーマンの著書の翻訳をされ、ルーマン研究の日本の第一人者である。本著は、すんなり、読み通すこともできるし、噛めば噛むほど味がでるが如く、奥の深い思想に精読することで触れられる、ああ甘美さよ。

 馬場氏の著書を読んでも、なかなか理解しきれぬという方には、これ。

ルーマン 社会システム理論―「知」の扉をひらく
 
 『ルーマン 社会システム理論』は日本で出版されているルーマンに関する著書で最も読みやすく、理解しやすい。これでも判らないという方は端的にルーマンを読むことをあきらめよ

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